悔しかった想いを全てぶつけた「しまなみロマンスポルノ’18 〜THE LIVE VIEWING〜」の記録

ポルノグラフィティ

2018年9月8日。
大好きなロッカーが、地元に帰ってきた日。

2018年9月9日。
大好きなロッカーが泣いた日。

本当に悔しかった、絶対に忘れたくない日。

豪雨災害の復興支援、そしてポルノグラフィティのデビュー20周年イヤー突入の記念として、メンバーの地元である広島県尾道市で行われた野外ライブ

  • しまなみロマンスポルノ’18 ~Deep Breath~

雨による中止によって幻となってしまった二日目は、現地での再公演という形を迎えることは出来なかった。


あれほどの大規模ライブをもう一度簡単に行うことが出来ないことは、なんとなくわかっていた。しかし、払い戻しのアナウンスがあった時に妻が言った一言

「本当に、もう見れないんだね」

その一言で、再び現実を受け止め、ポルノグラフィティを追いかけてきた一人のファンとして心から悲しくなった。

ポルノグラフィティ地元凱旋ライブ「しまなみロマンスポルノ」を決して忘れない為に・・・あの時の想いを記す。
あなたは、ポルノにとって初めての地元凱旋大型ライブ「しまなみロマンスポルノ」について知っていますか?本記事では伝説のライブである「しまなみロマンスポルノ」について紹介しています。本記事を読むことで、ポルノがどれだけ地元を愛しているか、地元に愛されているかがわかります。

しかし、二人はもう先を見ていた。
次にポルノが私たちを連れて行ってくれる場所は、アリーナツアーだけではなかった。公式から発表されたのは再び、「しまなみ」を再現することだった。

ポルノグラフィティとして初の全国の映画館で行うライブ・ビューイング

  • “しまなみロマンスポルノ’18 〜THE LIVE VIEWING〜”

ライブ中止当日に会場にいた人、そして会場までたどり着くことが出来なかった人、全ての人へもう一度「しまなみ」を届けるために用意された日。
この記事は、一人のファンとして、その日をどう感じたかの記録です。

悔しかった想いを全てぶつけた「しまなみロマンスポルノ’18 〜THE LIVE VIEWING〜」の記録

ライブ・ビューイングの発表


しまなみロマンスポルノの中止を受けて、落胆していたファンに向けて送られたライブ・ビューイング開催の告知。

豪雨災害によって被災した、地元及び隣県の復興のために立ち上がったポルノグラフィティの想いはライブ・ビューイングでも変わらなかった。

まず、今回のライブ・ビューイングは全国にある100館の映画館での開催であること。


中止を受けて悔しい想いをした人も、遠方であったりすることで、しまなみロマンスポルノ自体にもともと参加できなかった人も含め、全国のファンが見ることが出来た。

映画館でライブを見ることが出来るということで、気軽に参加することができ、付き添いなども含めて初めてのポルノのライブがライブ・ビューイングだったという人もいたと思う。

そしてもう一つ、公式からのアナウンスで胸が熱くなったのが、

  • グッズを含む、ライブ・ビューイングの収益全額寄付

一貫して、ポルノは復興支援を決めた。
自身の周年記念イベントであることを忘れさせるようなその想いにファンとしても力になりたいと思った。

今回のライブ・ビューイングに参加するだけでなく、これからの1年間でポルノが駆け抜けるだろう周年イヤーイベントを最大限に祝おう。

来年、2019年の9月7日、8日は土日。

どこで行われるかもわからない記念すべき日を出来るだけ多くの人で祝ってあげたい。その気持ちでいっぱいになった。


そしてそれから1年後、満員のドームでみんなが感動の涙を流したことを、この時の自分は知らない。

広島の会場で体感したい


今回のライブ・ビューイングにあたり、どこの会場でライブを見るか妻と相談した。
住んでいる県の会場もあったが、私たちの意見は一致していた。

広島の会場で見よう。

尾道の映画館での開催はなかったが、少しでもあの日と同じ気持ちで見たい。その為には遠いけど旅行がてら広島に行って、広島の映画館でしまなみを見ることにした。

私たちが申し込んだのは、「TOHOシネマズ緑井」と「広島バルト11」
結果的にTOHOシネマズ緑井の方のチケットを確保することが出来た。
後から知ったが、広島バルト11ではテレビの中継が入っていて、盛り上がりも最高だったらしい。

ちょっと悔しい。

NHK「SONGS」の放送


雨に濡れたしまなみロマンスポルノから2週間後、ある番組が放送された。
NHKの人気番組「SONGS」だ。毎回違うアーティストにスポットを当てるこの番組の今回の放送はポルノグラフィティだった。

20周年イヤーに突入するポルノグラフィティに密着した内容で、

  • 地元初の大型野外ライブを開催すること
  • そんななか西日本を豪雨災害が襲ったこと
  • 故郷の為に何が出来るのかを考え、葛藤の末ライブを開催することにしたこと

ライブ開催に至るまでの二人の想いなどをあらためて知ることが出来た。

そして、番組でもう一つ語られたことがある。
それは中止となった二日目に準備されていたサプライズ演出。メンバーの母校である因島高校の生徒と共に「愛が呼ぶほうへ」を合唱することだった。

ライブに向けて一生懸命練習する学生たち。
豪雨の中、リハーサルをする姿。そしてライブが中止になったことを受け止める様子。

ギリギリまで練習する学生たちの元へやってきて、中止を告げ涙するボーカル岡野昭仁。

放送を見て、妻と涙を流した。

ポルノを昔から知る人なら記憶にあると思う、2005年に行われた因島でのライブ。


因島市が、尾道市と合併し「市」ではなくなることとなり、地元の小・中・高の学生を無料招待し因島市民会館で行われたライブ。

そこで学生たちと共に歌われたのが「愛が呼ぶほうへ」だった。
この時も、学生たちは当日に向けて練習していた。当時、NHKでの放送を見た私はとても感動したことを覚えている。


それから長い時を経て、再び地元凱旋ライブで地元の学生と共に、故郷とポルノを繋ぐ歌である「愛が呼ぶほうへ」を歌う姿を見るはずだった。

ショックを受ける学生たちの姿、そして大好きなロッカーが泣く姿を見たくなかった。

番組を制作するスタッフも、密着を始めた時はこんな結末になってしまうことは想定していなかっただろう。しかし、出来る限りの全てを伝えてくれた濃密な30分を放送してくれたことに本当に感謝しかない。

番組の最後にMCの大泉洋は、しまなみロマンスポルノ二日前に自身の地元である北海道で発生した「北海道胆振東部地震」のことを語り、涙した。
そして中止になったライブに対し、「悔しいから、また何かやって欲しいね」とつぶやき番組は終わった。

やってくれます。もうすぐなんです。

しまなみロマンスポルノ特別展覧会


今回のライブ・ビューイングに広島の会場を選んだ理由がもう一つあった。
同時期に広島市で開催されていたイベントに参加する為。

  • しまなみロマンスポルノ’18 ~Deep Breath~特別展覧会

原爆ドームからほど近い「おりづるタワー」にて開催された展覧会を見る為に、小学校の修学旅行ぶりに広島市を訪れた。


私はポルノが大好きだから、出来る限りライブなどのイベントに参加するようにしている。自分が好きで行っているのだけれど、いつもポルノに連れて行ってもらっているような気持ちになる。

ポルノは本当にいろんな場所に連れて行ってくれる。ドーム周辺にいる学生たちの姿を見て、今回は懐かしい気持ちを味わうことが出来た。
そして原爆ドームを後にし、目的だったしまなみ展示会へ。


おりづるタワーの営業時間まで時間があったが、すでにポルノファンと思われる人たちが並んでいた。時間が近づくと、チラシを頂けた。


残念ながら中止となり、初日しか公演できなかったしまなみロマンスポルノの熱気を少しでも伝えようと企画された展示会。
この展示を見ることで、このあとにあるライブ・ビューイングがさらに楽しく、感動的な時間になるだろうと思った。

時間になり、展示スペースへ。


まず、最初に私たちを出迎えてくれたのが、しまなみで二人が着用したライブ衣装だった。
いきなり普段見れないものにテンションも高まり、妻と記念撮影を済ませて次々に展示物を楽しんでいった。


ライブ写真を見ていると、2か月も経ってないのに、どこか懐かしさを感じる。


歴代リリース作品では、一枚一枚に思い入れがあり、これも懐かしく感じる。これが全部家にあるのかと思うと何故か誇らしくもなった。

ライブグッズや、直筆サインの展示などを見終え、最後にポルノグラフィティへメッセージを記入するコーナーへ。


そこはたくさんの愛であふれていた。
ポルノが好きでたまらない人、ポルノに救われた人、ポルノに人生を変えてもらった人。たくさんの幸せな気持ちと、ポルノに対する祝福の言葉が壁一面に広がっている。

私と妻も紙を一枚ずつ取り、感謝と、祝福の言葉を添えて貼り付けた。
この気持ちは、とても一枚の紙に収める事は出来ないが、これから1年続くお祭り騒ぎで精いっぱい感謝を表現していきたい。

コラボメニュー


おりづるタワーでは、今回の展示会に合わせて館内の「握手カフェ」でコラボメニューを出していた。
パンケーキと、はっさくスカッシュはどちらも美味しいものだった。

食事を済ませ、おりづるタワーの中の展示を鑑賞してから折り鶴を折り、「おりづるの壁」へ投下した。ここにも、たくさんの人の想いであふれていた。
小学生の修学旅行の時には感じなかった想いを感じながら、おりづるタワーを後にし、会場である映画館へ向かった。

たくさんの仲間


私たちにとっての今回のライブ会場「TOHOシネマズ緑井」へ到着すると、ポルノグッズを身に着けたファンがたくさんいた。

映画館でポルTを着ることには若干の抵抗はあったし、普通に映画を観に来た人からは変な目で見られていたかもしれない。でも、今日は仲間がたくさんいるから大丈夫だった。

私たちもポルTに着替えた。これは正装であり、勝負服でもある。


あの日、あの時の悔しかった想いを晴らすため、こうやって待っている人が全国にたくさんいる。もちろん、私たちの周りにも。

時間が迫り、ライブ会場へ入場した。入場の際には今回の特典である銀テープをもらった。
8日のライブに参加した私も、席の関係で取れなかった銀テープ。


大切に握りしめて、席へ着いた。

感動のライブ・ビューイング


ライブ開始の時間になり、照明が落ちる。しかし、時間になっても始まらない。
その時、妻が「ライブの生中継も入ってるから、最初にどこかから中継するんじゃない?」と言っていた通り、最初にスクリーンに映し出されたのは美しい風景だった。

ポルノは、因島市民会館にいた。

2005年に島の子供たちの為にライブを行ったその場所は、普通の人から見ればただの古い市民会館かもしれないが、私たちファンからすれば伝説のライブ会場。

映し出された空は、晴れていた。
だからなのか、自然と涙がこぼれた。

そして時間をさかのぼるようにあの日の映像が映し出された。

2018年9月8日。
大好きなロッカーが地元に帰ってきた日。

「キング&クイーン」のイントロが流れ出すまで、みんな立っても良いのかわからない空気だった。なにしろ初めてのライブ・ビューイングで、どう盛り上がっていいのかわからない。

そんなとき、周りで何人か立ち上がった人がいた。その人たちのおかげで私たちも立ち上がることが出来た。ありがとう。

泣きながら隣を見ると、泣いている妻がいた。ありがとう。

スクリーンを通してみるライブは、あの日と同じ感動的なものだった。
映画館特有の音響の良さなのか、音が心の奥まで響いてくるような感覚。ライブと似たような、でも少し違う様な。思っていたよりはるかに良かった。

ライブの映像は一曲目の「キング&クイーン」から「ROLL」までは当日の映像。9月8日当日は映像収録していなかった為、ステージ上のモニターの映像などを編集していたが、ライブ映像としては全く問題ないクオリティ。

ライブ・ビューイングでは歌詞の字幕が表示されることで一曲一曲のメッセージがしっかり伝わってきた。字幕が表示されることを嫌う人もいるが、個人的にしまなみライブに関しては字幕が出ていることでより魅力的に感じた。

昭仁が力強く名曲「ROLL」を歌い上げると映像が切り替わった。ライブ映像ではなく、NHKで放送された「SONGS」の様子だった。

そう、この日、因島市民会館に来ていたのはメンバーだけではなかった。あの日の為に一生懸命練習していた因島高校の生徒たちも、その場所にいた。

ポルノと、因島高校の生徒による合唱

  • 愛が呼ぶほうへ

花が空に伸びゆくように 海を越える旅人のように
いつも導かれているのでしょう 愛が呼ぶほうへ

これまでにポルノに導かれ、たくさんのライブを見てきた。
たくさんの曲の、たくさんのメッセージを受け止めてきて、そのすべてに「愛」を感じた。

でも、この時に聴いた「愛が呼ぶほうへ」は今までで一番の「愛」に包まれていた。

美しい歌声を響かせた後、市民会館の外へ出た二人は、しまなみの美しい夕陽をバックに弾き語りに入る。演奏されたのは

  • Aokage
  • 邪険にしないで

故郷への愛を感じさせる二曲は、昭仁の優しくてどこまでも伸びる歌声を、晴一の演奏する美しいギターに乗せて因島に響かせていた。

再びスクリーンは9月8日の映像に切り替わる。雨に打たれながら聴いた一曲一曲を、この日はしっかり噛みしめて聴いた。
17曲目のCentury Loversが終わり、再び因島市民会館の映像に切り替わる。

ここからはバンドとしての演奏だった。
再び、あの日のメンバーが揃っていた。

  • Dr. 野崎真助
  • Ba. 高間有一
  • Gt. tasuku
  • Key. 宗本康兵
  • Mp. nang-chang

そう、このライブは、本当にあの日の再現。

因島高校の生徒前で力強く、あの日と同じようにライブを行っていた。
変な踊りは生徒たちも。もちろん、全国の映画館でもやっている人は多かっただろう。

そして次に演奏された「そらいろ」では、ボーカル昭仁が曲の制作秘話を話していた。

以前、仕事のことでつらくて電話してきた友人に、「お前もつらいことが多いだろう?」と聞かれた昭仁。しかし、昭仁の返答は、「つらいこともあるけど、好きなことをやっているから楽しい」というものだった。
その答えを聞いた友人は、「自分もそれぐらい仕事が楽しいって思えるまで頑張ろう」と思ってくれたらしい。

実に昭仁らしいエピソードから制作された「そらいろ」は、故郷のことを歌った曲になっている。ライブ当日と同様に、演奏するバックモニターには、被災地の様子も映し出されていた。

明日をむかえる不安と戦いながら
夜明けを待ったこともある

「どこかであいつも頑張ってる。だから...」
と奮い立たせ また歩き出した

しまなみロマンスポルノの時に初めて尾道、因島へ行かせてもらった。短い時間だったけれど、昭仁や晴一が大切にする地元の魅力は十分に感じることが出来た。

因島へ行ったことで、自分がポルノを好きである事や、因島の素晴らしさを実感するだけでなく、自分の生まれ育った街を恋しく思う気持ちも生まれた。

いつでも見上げる空色はふるさと
僕らの心で変わらないもの

しっとり聴き入った後、最後はポルノらしく盛り上がるライブだった。

  • ハネウマライダー
  • アゲハ蝶

因島高校の生徒も楽しそうに盛り上がっている。最高だ。
ここは映画館だけど、一瞬でライブハウスにしてくれる。やっぱりポルノはロッカーだ。

最後は「ジレンマ」
一番盛り上がり、一番寂しくなる曲。

後日あるディレイ・ビューイングには参加できないので、次会えるのはアリーナツアー。
納得できるまでしっかり燃え尽きることが出来るように声を上げた。

約13年ぶりに因島市民会館から届けられたライブのエンディングは、すっかり暗くなった美しいそらいろの因島を映し出す映像に合わせて「ブレス」が流れた。

晴れた日も雨の日もあるように

雨に泣いたライブを乗り越えて開催されたポルノグラフィティとして初のライブ・ビューイングは、大成功だったと思う。

しっかり、「しまなみ」を再現、いやそれ以上のライブを見ることが出来た。開催発表からいろいろあったライブだったけれど、「終わり良ければ全て良し」というには足りないくらい、最高のものだった。

翌日、因島市民会館へ


ライブ・ビューイング後は、広島に宿泊した。
当日帰る予定だったが、どうしても因島の空気を吸いたくなってしまったので、車を走らせ因島へ向かった。
もちろん、向かう先は決まっている。
昨日、全国の映画館にいる2万5000人のファンを熱狂させたあの場所へ。


同じ場所に立ち、美しい景色を見ながら、美味しい空気を吸った。
この日も晴れていた。また晴れた日に来たい。

大好きなロッカーが、大好きな場所に。


【ポルノグラフィティしまなみロマンスポルノ’18 における復興支援寄付額】

  • 「しまなみロマンスポルノ’18〜Deep Breath〜」ライヴおよびオリジナルグッズ販売収益(2018 年9月8日開催)
  • 「しまなみロマンスポルノ’18〜THE LIVE VIEWING〜」収益
    (2018 年 9 月 9 日開催予定公演が中止となった為 2018 年 10 月 20 日実施)
  • 「しまなみロマンスポルノ’18〜Deep Breath〜」会場設置樽募金(2018 年9月8日開催)
  • 寄付金総額:¥45,554,250
  • 寄付金内訳: ¥1,288,196(樽募金金額)
  • ¥44,266,054(「しまなみロマンスポルノ’18」収益総額)

【寄付先】
広島県(平成 30 年7月広島県豪雨災害義援金):寄付額¥15,184,750
岡山県(平成 30 年 7 月豪雨岡山県災害義援金):寄付額¥15,184,750
愛媛県(平成 30 年 7 月豪雨災害に係る義援金):寄付額¥15,184,750

ほんの少しですが、ファンとして力になれてよかったです。

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