お酒には不思議な魔力がありますよね。
つらいこと、悲しいこと、悩みなど色々なことを忘れさせてくれる悪魔の飲み物。
そのうち大切なことも忘れてしまいそうです。
そんなお酒をテーマにした漫画で、異色の作品が発売されました。
その名も「東京怪奇酒」
作者は、あの壇蜜さんとの結婚が話題となった謎多き漫画家、清野とおる氏。
清野氏は、これまでも数々の面白いエッセイ漫画を生み出してきました。
そんなエッセイ漫画を描かせたら最強の漫画家が描いた令和最初の単行本はこれまで以上にぶっ飛んだ内容となっています。
本記事ではその紹介をしたいと思います。
あなたはこの本を読んでも決して清野氏には共感できません。
だって彼はおかしいから。
【東京怪奇酒】最強のエッセイ漫画家、清野とおるの令和最初の最新作【壇蜜の夫】
好奇心のバケモノ
清野とおる氏の新作、「東京怪奇酒」
その内容はどうったものでしょうか。
清野とおるが友人知人他人から直接聞いた恐るべき「怪談」の数々…。その怪奇現場に実際に足を運んで「酒」を飲んじゃおうってワケ。嗚呼、一度でいいから「オバケ」を見たい。でも怖い…けど見たい…怖い怖い…やっぱ見た~~~~~~い!!!!!

上記の内容説明を読んでもその思考は全く理解できないと思います。
この清野とおるという作家は昔からファンなのですが、かなりぶっ飛んでいます。
少しでも興味を持ってしまったら行動せずにはいられない。
なんでもかんでも真相を突き止めたい。
そんな好奇心のバケモノ。赤羽が生んだ悲しきモンスターです。
「怪奇酒」とは?
本作の中で清野氏が語っている「怪奇酒」に関しての説明は
この世のモノでない
異形のモノが出没する可能性がある非日常的空間で、
感情を揺さぶられながら飲酒する行為。
というもの。
清野氏の中で、これは「攻めの飲酒」らしい。
守りの飲酒は、「スナックや居酒屋で飲む事」

東京怪奇酒のあらすじ
本作、「東京怪奇酒」のあらすじは、
- 清野氏が知り合いから聞いた心霊現象に興味を持ち、実際にその現場に行き、酒を飲んで興奮する。
簡単に説明すればこれだけです。
本当にこれだけ。
しかし、この漫画・・・

東京怪奇酒のみどころ
この漫画の主人公は、エッセイ漫画なので清野氏自身です。
そんな“実話”な物語のみどころは
- 清野氏の調査力
- 清野氏の異常行動
- 清野氏のリアクション
- リアルな恐怖感
エッセイ漫画家である清野氏の漫画は、清野氏自身が見たり、聞いたりしたものを自身の調査力、行動力で徹底的に調べあげるところに魅力があります。
普通そこまでするか?というような異常行動にまで出るときがあり、これ漫画で描いてるってことは捕まってないけど、もしその場に警察いたらヤバいのでは?と思うようなところも多々あります。
そして、独特なタッチで描かれるヘタウマな絵も清野氏の魅力。
あの絵だからこそ、面白さが倍増する不思議。
感情に素直で突然、表情が変化していく様は不意打ちにあったように笑ってしまう時があります。
そんなシュールギャグ漫画系のおもしろ作画でありながら、本作の「怪奇」部分には実話であるがゆえに非常にリアリティがあり、恐怖感がしっかり伝わってきます。
そのギャップがたまりません。
清野氏の再スタート
清野氏は、壇蜜さんと結婚されたあたりで、連載していた人気作を次々に終了させており、壇蜜さんに夢中になって漫画どころじゃないのかと思っていましたがそんなことはありませんでした。
今まで沢山の人気作を連載しておきながら、まだこんな面白いネタを温存していたとは。。
結婚を機に今まで以上の作品を生み出して欲しいです。
清野ファンとしてはもっともっと「攻めの漫画」を期待しています。
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