止まっていた音楽が鳴り出した日。~2020年9月8日、ポルノグラフィティデビュー21周年当日の想い~

ポルノグラフィティ

止まっていた音楽が鳴り出した。
忘れていた胸の高鳴りを感じた。

いつか、本当に“当たり前”が自分の手の中に帰ってきて、昔のような日常を送っていくようになると、きっとこの気持ちを忘れてしまうと思うから、ここで文章に残しておきたい。

  • 当たり前は、幸せなこと

2019年9月8日、東京ドーム。

日本で一番有名なイベント会場といっても良い場所は、その日を待ちわびた満員のファンで埋め尽くされ、狂気する声で満ちあふれていた。

ずっと闘ってきたロッカーの記念すべき年を祝うために用意された、20周年のフィナーレにふさわしい舞台だった。

常に未来を見せてくれたポルノグラフィティ。

2019年の東京ドーム後、来年からはどんな素晴らしい景色を見せてくれるんだろうとすべてのファンが思ったに違いない。

私もその一人だった。

しかし、2020年は想像と全く違った未来になった。

止まっていた音楽が鳴り出した日。2020年9月8日、ポルノグラフィティデビュー21周年当日の想い。

新型コロナウイルスの猛威


遠い世界のニュースかと思っていた新種のウイルスは驚異的なスピードで私たちの足下までやってきた。
さまざまなイベントが中止になり、テレビをつけても違和感のあるほど距離を取りながら話す芸能人たち。
アクリル板を一枚挟んだだけでも、とても大きな距離があるように感じた。

2020年を周年イヤーとしていた各ミュージシャンには申し訳ないが、ポルノファンの自分としては周年イヤーが去年で本当に良かったと思ってしまう。

周年イヤーを終えて一時休息に入ったポルノも、思わぬ長期休暇になった。

個々の活動の活性化


ポルノとしての活動が行われない中でも、個々の活動は行われていた。

20年磨き続けた自身の武器を存分に使い

ボーカル岡野昭仁は「声」
ギター新藤晴一は「言葉」

自らの想いを伝え続けた。
特に、普段発信活動をしない昭仁が積極的に活動を行う姿は珍しかった。

もちろん、個々の活動に不満はない。
しかし、心の奥でポツンと残る寂しい気持ちが日に日に大きくなっているのを感じた。

少しずつ変わっていく音楽業界


人とのつながりを感じる“ライブ”
自分が大好きな音楽を、同じように好きな人たちと共に楽しむ最高の空間は完全に無くなり、映像配信が音楽業界の新しい形になった。

フットワークの軽いアーティストたちは、次々とオンラインでのライブ配信や、リモートで作成した新曲を配信するなどの動きを見せる。

各々の推しアーティストの新しい動きに歓喜するファンの姿をSNSなどで見かけると羨ましい気持ちになった。

私が大好きなポルノからの新しいお知らせは、なかなかこなかった。

ポルノグラフィティYouTube配信「LIVE ON LINE」DAY1セトリ・感想
ポルノグラフィティがYouTube配信「SPECIAL LIVE SELECTION ~LIVE ON LINE~」にて過去のライブ映像と、未映像化の「しまなみロマンスポルノ」を配信しました。本記事では、その初日DAY1のセトリ、感想をまとめました。ライブに行けない状況だからこその感動があります。

5月にYouTubeでの過去ライブ配信が発表された際は、非常に嬉しかった。

でも、人間は欲が出る。
新しいポルノを見たいという気持ちが強くなり、日々のストレスを解消する先が見出せずに気持ちが落ち込んでいくのがわかった。

bayfm「カフェイン11」放送900回記念での共演


そんな中で嬉しい出来事もあった。

ギター新藤晴一が長年にわたり放送しているbayfmのラジオ「カフェイン11」に昭仁がゲスト出演することが報告された。
ついに一緒の姿が見れるかと思ったが、リモートでの出演。リモートでつながる二人の声を聞くと、嬉しさともどかしさが溢れる。

番組最後に生演奏された「NaNaNaサマーガール」を聴き、コロナ禍で自宅にいることが多かった自分にやっと夏がやってきた。

この8月17日の生放送の裏側は、SPACE SHOWER TVで放送中の「DISPATCHERS」にて9月6日に公開され、違うスタジオで画面越しに会話する二人の姿に、さらにもどかしさが増した。

今年のデビュー記念日、9月8日は平日。
直前の日曜日、9月6日に放送ということで、今年はこれがファンに向けた最後のプレゼントなのかもしれないと思っていた。

9月8日、最初の一音。


9月8日、SNS上ではデビュー21周年を祝う声が溢れていた。

相変わらず、車もしばらく空を走る予定もなさそうだけれど、完全に活動が止まってしまっても、こうして祝福の声を届けることが出来る現代に感謝。

9月8日は平日なので、私はいつも通り仕事をしていた。出勤の時は神VS神の音源を聴きながら楽しかった一年前を思い出した。

いつも通り昼ご飯を食べていると、横に置いていたスマホからLINEの音が鳴った。
その瞬間、ハッとした。ラインを見るよりも先に、時計を見た。

12:00

胸の高鳴りを感じる。
「そうだ、きっとそうに違いない。」

食事をする手を止め、LINEを開いた。


そこにはポルノ公式LINEから、怪文書のような画像が送られていた。
待ちわびた“ポルノグラフィティ”としての動きに胸の高鳴りが増す。

油断していた。活動が止まってからというもの、ずっとある時間を気にして生活していた。
12時や、15時、18時、20時など何か公式が情報発信しそうな時間。先日まであれほど神経を研ぎ澄ませていたのに、今日という日に限って意識が抜けていて、本当に不意打ちを食らったような気持ちだった。

衝撃から、思わず返信してしまった。


21周年だから21時であること、そして多くは語らないがヒントを隠す画像。
怪しい黒い文字に何かヒントが無いか考える。新曲?アルバム?ライブ?

するとSNS上ではすでに考察が始まっていた。

「リユニオン」



「再結合」「再会」「再結成」

希望に満ちあふれたそのワードに涙が出そうになった。ポルノに会える。
妻に連絡し、今日の予定の一つに組み込んだ。

この日、結婚記念日だったので一緒に外で食事をする予定にしていたが、妻からも「その時間に家に帰ってこれるように早めにしよう」と言ってくれた。

大好きなものを一緒に楽しんでくれることにいつも感謝でいっぱいになる。

仕事中も頭の中はポルノでいっぱいだった。
16時になると東京ドームライブ開幕のファンファーレが頭の中で流れていた。

Road to ロマンスポルノ'20〜REUNION~


妻と食事をしながら話すのは今までいった旅行の話など。その旅行の多くが、ポルノのライブと共にあった。
最近旅行にも行けていないので、雨に泣いたしまなみライブや、感動の東京ドームライブのことがもはや懐かしく感じる。

21時に間に合うように帰宅し、時間になる前から画面の前で待つ。

2分前から画面に表示される配信のカウントダウンが進むにつれ、胸の鼓動が大きくなる。

そして画面に映し出されたのは、現状ポルノが最後に行ったライブ。

  • NIPPONロマンスポルノ’19〜神vs神〜
10年間待った日。ポルノグラフィティ東京ドームライブ「神VS神」で見た闘い続けるロッカー【前編】
ポルノグラフィティのデビュー20年記念で行われた10年ぶりの東京ドームライブは、長い間ファンが待ち望んだライブでした。本記事では、ポルノグラフィティの東京ドームライブ「NIPPONロマンスポルノ」について紹介しています。感動的な2DAYSの初日です。

そして物語は続いている。

あの日から一年を迎え、昭仁、晴一が順にそれぞれの想いを語った。

一年前に見せてもらった景色、達成感があるから、土台として揺らがないものをもらった。
あの場で、信じられるものがあらためて出来た。それはこの一年、こんな不安なさなかでも大きかった。

自分らだけではなく、音楽業界にはたくさんに人たちが関わっている。
たくさんの夢を持って集まっている人を仲間だとすると、ファンの人に音楽を届けたいのもあるが、みんなでこの状況を乗り越えたいというのが自分の中で一番大きな意味合い。

そう語られた後、画面に表示された文字を見て、涙がとまらなかった。

ポルノグラフィティ初の配信ライブ
ロマンスポルノ'20〜REUNION~
2020年12月開催決定!!
ついに“ポルノグラフィティ”が動き出した。
都内のリハーサルスタジオの映像に切り替わり、そこに映し出されたのは、東京ドームでファンを感動させた「VS」のイントロと共にマスク姿でスタジオに現れる昭仁と晴一
  • Road to ロマンスポルノ’20〜REUNION

「VS」のイントロはリハーサルの生演奏だった。久々にポルノグラフィティとして揃い、音を奏でる二人。

久々に並んで立つ二人の間には大きなアクリル板が置かれていた。
ステージ上でビールを飲み交わした一年前と違い、二人をさえぎるものがあるけれど、画面の向こうだけれど、観客はいないけれど.....心の底から待ち望んでいた景色がやっと見れた。

満員の東京ドームでポルノが見た、そして私たちに見せてくれた“晴れわたった景色”と同じくらい。
いや、一年間ポルノに触れることが出来なかった寂しさを考えるとそれ以上の光景に思えた。

たった二人の人物が、こんなに自分の心を晴れわたらせてくれる。

気持ちよく歌う昭仁がたまらない。先日、虫垂炎により30日に予定していたオンラインイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHARE」の出演を辞退した昭仁は完全復活していた。

love up!のStaff Reportでは晴一が、久々に再会した昭仁の体調を気にかける様子も紹介されていた。本当にlove up!は入った方が良い。

ポルノグラフィティファンクラブ「loveup!」に入会するメリット・デメリット【ラバッパーになろう】
ポルノグラフィティのファンクラブ「loveup!」は入るとメリットがたくさんあります。本記事では、「loveup!」に入ることでのメリット・デメリットを紹介しています。ポルノが好きで、loveup!に入るか悩んでいる方は必見です。

そして「VS」の演奏のラストは、東京ドームと同じようにアレンジされていた。
東京ドームのあの日を知っているみんなが配信を見ながら頭の中で流れたに違いない。

あのロッカー まだ闘ってっかな?

闘っている。
彼らは止まってしまった音楽を再び動かすため、自分たちの音を鳴らし続けている。

そして忘れてはならないのが強力にポルノを支えるサポートミュージシャンたち。
見慣れたメンバーが息の合った様子で音を重ねているなか、サポートメンバーの一部が変わっていた。

20周年イヤーはメンバーが固定され、自分の中ではかなり馴染んでいたので変更されたことに寂しさがあった。その場にいなかったのは

  • Dr. 野崎真助
  • Ba. 須長和広

二人とも、特にDr. 野崎真助は長きにわたってポルノを支え続けてきた大切なメンバーの一人で、東京ドームで涙を流していたのが今も心に残っている。
Ba. 須長和広は真助とも長く親交があり、20周年アリーナツアーからサポートへ参加。その甘いマスクで女性ファンの人気も高かった。

またポルノと一緒に音を出す日を見たい。
20周年を目前にサポートを抜けたBa. 野崎森男もそうだが、ポルノはチーム。一度一緒に音を出したらずっと仲間。

そして今回のライブで新しくポルノを支えてくれる二人

  • Dr. 玉田豊夢
  • Ba. 山口寛雄

この二名の力でポルノをさらにカッコイイ最強のロッカーにして頂きたい。

待ち遠しい未来


演奏後はスタジオでインタビューが始まり、「いつぶりの再会?」の質問に、「高校卒業して以来」と答えるなど、いつもの二人らしいゆるいトークで笑わせてくれた。

昭仁は久しぶりのバンド形態で嬉しそうに

ミュージシャンなので爆音で演奏するのが興奮する。ミュージシャンの原点、帰るべくところに帰ってきたという感じ。

と話す。もともとリハーサルが好きだと語っていたことがある昭仁は本当に嬉しいだろう。
同じく晴一は

スタジオで、ミュージシャンやスタッフと集まり、何か作るのが好きでやってきた。こういう環境がしっくりくる。

創作が好きで発想力豊かな晴一が何かを創っていくのが嬉しい。

そしてインタビューではっきりと、「21年目」を私たちに表示してくれた。

配信ライブ開催は12月。あと3か月が待ち遠しい。いったいどんなライブになるのだろう?
新曲はでるのだろうか?もしかしてアルバムを出したりするのだろうか?
追加の情報はいつ出るのだろうか?

考えただけでも毎日が楽しくなる。
この日々を忘れていた。

聴きたい曲はたくさんある。
本来ならファンクラブツアーで演奏されるはずだったであろう楽曲の「プリズム」「一雫」
突然の別れを迎えてしまった亡き名俳優へ捧げる楽曲「あなたがここにいたら」「EXIT」「フラワー」

そしてラストに演奏して欲しい楽曲は

  • くちびるにうた

画面を通してポルノと歌をつなぎたい。
当たり前が当たり前では無くなってしまったコロナ禍に包まれた世界がいつか元に戻る様に

街のどこかで猫がささやく
まだ見ぬ明日についてヒソヒソうわさ話
長い夜が明ける

今まで当たり前に活動を続け、当たり前に私たちに未来を見せてくれたポルノグラフィティ。

身近にあった大好きな音楽が止まってしまった事で、当たり前が当たり前ではなく、幸せなことだって気付かされた。

絶対にこの気持ちを忘れてはいけない。

音楽が大好きだ。
ポルノグラフィティが大好きだ。
当たり前の日常が一日でも早く私たちのもとへ帰ってきてほしい。

まずはその第一歩。
12月にオンラインで向かい合おう。

「Road to ロマンスポルノ'20〜REUNION~」

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