ハネウマが飛び出してくるアルバム「m-CABI」は、ポルノらしい色とりどりのアルバム【紹介・レビュー】

ポルノグラフィティ

一度ハマれば途中じゃ降ろしてくれない

「ポルノグラフィティ」


危ないよ。

前作の、5thアルバム「THUMPχ」から二人のロックバンドとして歩み出した彼ら。

【サンプ】2人になったポルノが最初にリリースしたアルバム「THUMPχ」【紹介・レビュー】
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メンバー脱退という危機を乗り越えた二人は、これまでのポルノの勢いを止めず、ヒット曲を生み出し続けました。
そして、二人になってから2枚目のオリジナルアルバムである6thアルバム「m-CABI」をリリース。

本作は、面白い構成で作られており、今のポルノらしい色とりどりのアルバムです。

 

ハネウマが飛び出してくるアルバム「m-CABI」は、ポルノらしい色とりどりのアルバム【紹介・レビュー】

6thアルバム「m-CABI」とは?

ポルノグラフィティ

本記事で紹介する「m-CABI」は、"Music Cabinet"(音楽のキャビネット)の意味を持ち、多彩な曲を操るポルノらしい色とりどりの曲が詰め込まれたアルバムとなっています。

同じバンドが作っているとは思えないZE!

これまでも多彩な楽曲で私たちを魅了してきたポルノ。しかしながら、アルバムにすると統一感という意味では完成度にかける部分もありました。

そこでポルノが新たな試みとして挑戦したのが、アルバムを区切ってコーナー分けするというもの。

こりゃ斬新な発想だぁ!晴一のしわざだな?

コーナーごとに区切られた本作は、大ヒットしたハネウマライダーがしっかり先頭を走りながらも、

  • 色とりどりの魅力的な楽曲

が詰まったアルバムになっています。

 

「m-CABI」各曲解説

m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!"

本作の各コーナーを区切るキャビネットの仕切り「m-NAVI」からのスタート。
次のハネウマへとつながる様に、最後はバイクの音となっている。このアルバムというより、まさにハネウマの為に作られたオリジナルイントロの様な感じ。

原付で迎えにきたよー!

 

ハネウマライダー

これまでも数々のヒット曲を生み出し続け、名刺代わりの曲ばかりのポルノが再び人気を上昇させることになったシングル。
発売当時から他の楽曲と比べて輝きが違っただけあり、今でもなおライブで盛り上がる定番のナンバーで、このアルバムもハネウマ目当てで買った人も多いと思う。
しかし、いわゆる“ハネウマ以降知らない組”がいるように、この曲以降から離れていった人も多いのは事実。
今のポルノの魅力を知らないのは本当にもったいないので十数年ぶりにでも帰ってきた方がいい。というか、一度昭仁の声に洗脳された人間が他のアーティストで満足できるとは到底思えない。恥ずかしがってないで、早よ帰ってこい。

昭仁も、晴一も怒ってないよ!!

 

BLUE SKY

昭仁作詞作曲のお得意なポップナンバーであるこの曲は、ちょうど良い具合に叙情的に表現されていることで熱さが無く、聴きやすい。
「昭仁100%」な背中をドーンと全力タックルしてくるシングルから、時おり見せるネガティブで漆黒で闇落ちしたのかと思わせるダーク昭仁ソングを聴くと、どちらが本当の昭仁かわからなくなる。
個人的に、地元凱旋ライブ「しまなみロマンスポルノ」で披露して欲しかった楽曲の一つ。

バイバイバス

 

BLUE SNOW

映画を観る気分だった彼女を、突然WINTER LANDへ連れていくサプライズソング。
代表曲を多く手掛ける作曲本間さんと、作詞晴一の組み合わせはアルバム曲でもキャッチーな楽曲を生み出してくれる。
どことなく作詞に昭仁っぽさを感じるのは、曲中に出てくる彼氏に若干サイコ感があるからかもしれない。近所の映画館ナビしてルート案内無視して走り続けるのを想像したら怖い。

女の子の気持ちをしっかり理解しよう。

 

m-NAVI 2 "Keep on having fun with the MUSIC CABINET"

「BLUE SNOW」からの流れでそのまま続くインスト曲「m-NAVI 2」からは、シングルコーナーが始まる。一部シングルではないが、そこは無視。ポルノはなんでもありだから。

ポルノのやること全部OK!

 

Winding Road

大ヒットしたハネウマの次にリリースされた、当時の最新曲。
ハネウマの紹介でも書いた通り、“ハネウマ以降知らない組”がポルノに求めているのはまさしくハネウマのような「明るく、ポップなポルノ」
しかし、本当のポルノの魅力は、そういった明るい曲があるからこそ際立つ「ダークなナンバーや美しいバラード」だと思う。このWinding Roadは、世間の心をつかむ様なキャッチーさこそ足りないかもしれないが、晴一が作詞した代表曲である「サウダージ」とは違った昭仁らしい表現と感情が詰まった神曲の為、ファンだけでもいいのでずっと愛していきたい。

この曲の魅力がわからない人とは酒が飲めない。

 

休日

シングルコーナーに収録されている、THEアルバム曲な落ち着いたバラード。
意外なのが、キャッチーな曲を量産するメロディパパこと本間さんが作曲していること。こういう雰囲気のアルバム曲は、昭仁作詞作曲と相場が決まってるので騙されないように注意。
ただの幸せな曲なので、好き嫌いが分かれるかもしれない。失恋直後とかに聴くと、めっちゃムカつくと思う。

休日はポルノをあてにビール。これ最強。

 

NaNaNa サマーガール

非常に残念ながら、ミュージック・アワー先輩の下位互換であることが否めないシングル。ライブでは安定して盛り上がるが、歌詞のメッセージ性の少なさと、夏うた=ミュージック・アワーというイメージが強すぎる。
ただ、女性ファンに言いたい。晴一は綺麗の努力を全部気付いてくれるからライブに支障が無いレベルで精いっぱいおめかしして晴一にアピールしよう。そうしてくれると周りにいる少数の男性ファンもテンション上がるので。

何年も海行ってないなぁ・・・

 

DON'T CALL ME CRAZY

晴一作詞作曲で、ライブ映えもする最高にカッコイイ、ハードロックナンバー。
歌詞は何を言ってるのか正直よくわからないが、とにかくライブ曲。フェスなどでも積極的に披露するべきで、今やっても全然通用するはず。
過去にフェスでこの曲の演奏時、コスプレで歌うことが何度かあり、ポルノに批判する声もあったとは思うが、個人的には盛り上がるしたまにはアリだと思う。

つま恋BBQのキンタローコスからのイントロは笑った。

 

ジョバイロ

まさに、THEポルノなラテンナンバーで、ファンにも人気のシングル。
こういった楽曲を第一線で活躍するアーティストがシングルとしてリリース出来るのは本当にポルノであるからこそ。
晴一の作詞も全身全霊で書いているような印象があり、同年代の他の作詞家からは頭一つ抜けた文才をこれでもかと見せつけている。
この曲が強すぎるがゆえに、若干「LiAR」が下位互換のようになって影が薄くなってしまうのが非常に惜しい。

ウリナリ芸能人社交ダンス部憶えてる?

 

m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?"

次の“架空の人物コーナー”へつながるm-NAVI 3は、日本語歌詞が入ったナビ曲。
ヒヨコ鑑定50年の翁、ありがとう。

ピヨピヨ

 

月明りのシルビア

テープレコーダーでレコーディングされた珍しい楽曲。このハードロックナンバーの収録を共に行ったのは、ドラムのサポートメンバーを担当している兄の野崎真助と、かつてベースのサポートメンバーだった野崎森男の兄弟、野崎ブラザーズ。
これまでライブで披露されたことがなく、どうしても森男在籍時にライブで披露して欲しかったが、叶わないまま卒業となった。でも、ずっと待っている。いつの日か必ず。

森男のやんちゃなベースも好きでした。

 

Mr.ジェロニモ

言わなくてもわかるが、昭仁作詞作曲のイッちゃってるナンバー。もう何年もポルノのファンをしているし、昭仁のことが本当に大好きなのに、彼のことがいまだによくわからない。
この曲と、Winding Roadを同じ人物が作っているなんて誰が信じてくれるんだろう。信じられない。でも、それが昭仁。そう、Mr.AKIHITO!!!!!

よっしゃぁぁぁーーーっっっっっ!!!!!

 

横浜リリー

架空の人物「リリー」の悲しい恋物語を描いた楽曲で、古参ファンにも新規ファンにも人気が高く、ベストアルバムに収録されてたこともあり、ポルノも推していることがわかる。
横浜でライブをするときはこの曲を演奏する確率が高く、曲中の歌詞をご当地名に変える「東京ランドスケープ」や、「ワールド☆サタデーグラフティ」とは違い、タイトルに地名などが入った曲をもう少し増やしてくれるとさらに全国ツアーが楽しくなる。

「オー!群馬」

 

m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end"

色とりどりの楽曲で楽しませてくれたm-CABIの最後のコーナーへつなげるm-NAVI 4では、英歌詞がつけられている。The Beatles、Radiohead、Mr.Childrenなど数々のアーティストからポルノを選んでくれたことへの感謝がつづられている。こちらこそ、ありがとう。

ポルノが圧倒的にNo1

 

ライン

学生時代の切ない恋を歌った人気アルバム曲。失恋曲を量産するバンドであるポルノは、ファンの年代も幅広い。
昔からのファンを離さずに新規ファンを獲得し続けているのは、こういった若い人向けに響く楽曲が多いのも一つの理由。
「ライン」の登場人物の関係にはいろいろな意見があるが、“スニーカー”というワードの違和感から、同性愛の曲ではないか?という説がある。聴く人によって表情を変える晴一の作詞は、本当に恐ろしい。

なんでライブで全然やらへんねん!!!!!

 

グラヴィティ

コーナーごとに区切るという新しい試みをしながらも、やはりラストは壮大なバラード。
これまで晴一はいろいろな視点から愛の形を書いてきた。この「グラヴィティ」も言葉では語りつくせない名曲であり、ベストに収録されているのが納得。曲自体のキャッチーさもあるので、シングルカットしてCMソングとかにして欲しかった。
アウトロに入っている犬の鳴き声は、今は亡き晴一の愛犬“スゴロク”(スゴいロックなやつ)の声。20年記念の東京ドームで披露した際、アウトロを切らずに満員の東京ドームに響いたスゴロクの声。一生忘れません。

ファン、スタッフ、家族、もちろん愛犬も含めて一緒に走り抜いた20年。泣くわ。

 

初回盤のみ収録の「NaNaNa ウィンターガール」

本作の初回盤にはディスク分けして特典のNaNaNa ウィンターガールが収録。
晴一の夏ソングであるNaNaNa サマーガールの続編で、基本的なメロディは同じものを冬アレンジしている。この冬曲が存在していることを本人も忘れているのではないかと思うくらい演奏されない。ポルノは、春うたらしいものが無いので、失恋を乗り越えた「NaNaNaスプリングボーイ」の制作待ってます。

もっと続編欲しい曲いっぱいあるぞ!

 

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まとめ


ポルノの強みであるジャンルにとらわれない多彩な楽曲。
それらは、アルバムとしてまとめると個性がぶつかり合ってしまう面もあります。

ポルノが新しく挑戦した“アルバムを仕切る”という手段。色とりどりの楽曲を楽しむための一つの正解なのかもしれません。

守りに入らず、こういった面白い試みをしてくれることが新規ファンの手をポルノの音楽へ近づけることにもつながっているはず。
まだまだ新しいチャレンジをしてほしい。そう思わせる一枚です。

他のアーティストでこんなアルバムめったに無いですよね。

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