【ライブレポ】ポルノファンが初めてKing Gnuのライブに行った話【King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”】

ポルノグラフィティ
この記事はKing Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”のネタバレを含みます。内容を知りたくない方はご注意ください。

先日、King Gnuのライブに行ってきた。
ポルノグラフィティが大好きでずっと追いかけてきている私が、久しぶりに興味を持ったバンドである「King Gnu」
初めてその姿を見た日を、一生忘れられない。

【ライブレポ】ポルノファンが初めてKingGnuのライブに行った話【King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”】

KingGnuとの出会い


少年時代からポルノグラフィティが大好きで、飽きずにずっと聴いている。
もちろんポルノ以外にもある程度のアーティストを聴いてきたつもりだが、自分の中の熱量に圧倒的な差があった。

今でも新しいアーティストや、これまでに聴いてきたアーティストの楽曲を聴く事もある。
しかし、気付けば車の中で流れているのはポルノグラフィティだった。

そんなポルノ狂な私とKing Gnuの最初の出会いは、アニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマになっていた「Prayer X」だった。
当時、妻がアニメを見ており、テレビから流れていくる楽曲に「綺麗な歌声だな」という印象くらいしかなかった。

そこから特にKing Gnuの情報を入れることはなかったが、情報を遮断していたとしても耳に入ってくるほどの大ヒット「白日」で彼らの実態を知った。昔から知っている方には遅すぎるわと怒られるかもしれないが許して欲しい。というかポルノバカの私にもっと早く教えて欲しかった。

ウシジマくんみたいな見た目のボーカル井口くんが口を開けば、まるで女性のような美しい歌声。俳優と言われても違和感のないリーダー常田さんの低音とマッチして耳が心地よい。

そして全てのポルノファンを驚かせ、私が完全にKing Gnuに興味を持っていかれたのは井口くんのラジオでポルノ企画を行った時だった。

驚愕した。なんじゃコイツは?

少年のようなキラキラした目で昭仁愛を語る井口くんは、まるで自分を見ている様だった。同じアーティストを好きなアーティスト、興味を持たないはずがなかった。

そして、アルバムを聴き、完全に沼に落ちた。

ボーカル井口理はポルノファン!4人組バンドKing Gnuのアルバムは名盤ばかり!!
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CEREMONYツアーの再開


当初、King Gnuが開催する予定だったCEREMONYツアーには申し込んでいなかった。スケジュール的に難しく、2019年はポルノ関連で散財してきたので節約しようとも考えていた為だが、結果的にコロナの流行によりツアーは開催を見合わせることになった。

そしてコロナ禍で最推しであるポルノの活動もなく、いい機会だと思いKing Gnuを聴き込んでいた中で、オンラインライブ「King Gnu Streaming Live」を見たことで一気に生で見てみたい欲が爆発してしまった。

そんなタイミングでCEREMONYツアーの再開がアナウンスされ、さらに前回申し込んでいなくてもチャンスがあることを知った。

「こんな状況でライブに行ってもいいのだろうか?」「いや、そもそも当たるわけないだろうな・・・」

そんな気持ちがありながら妻に相談したところ、妻も見てみたいと言ってくれた。
妻もコロナ禍で私と同じようにKing Gnuの沼にハマった一人だった。

そして申し込み、当選する。神様が「今しか見れないものがあるぞ」と言った気がした。

コロナ禍で見た大型ツアーKing Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”


ライブが近づくにつれ、感染者が増加した。
全国的に増え、東京だけではなく北海道や今回参戦する大阪でも感染者数は過去最大に。

いろいろと考えるとライブに行くことへの不安は日に日に大きくなったが、当日を迎え、今この瞬間だからこそ見たいという自分の気持ちに正直になり大阪城ホールへ向かった。
渋滞で到着が開演ギリギリになり焦ったがなんとか入場口へ。電子チケットの確認と検温、手の消毒を行い席へ向かった。

座席は一つ飛ばしで空けられており、「この席は譲らない様に」という張り紙がしてある。座席の間隔を空けてあることのメリットとして、列ごとにズラして空けてある為、自分の目の前には誰もいないので前が見やすい。

座席はスタンダードな形で設置されており、アルバム名にもなっているツアータイトル「CEREMONY(セレモニー)」らしく式典の様にほどよく緊張感があった。
飲み物を飲むとき以外はマスクを外してはいけないので息苦しく感じるが、落ち着いたところで周りを見渡す。やはり若い方が多い。

各アーティストのライブそれぞれファン層が違って面白い。ポルノは老若男女いて、アニソンを良く歌っている影響もありアニメが好きそうな方が多い印象。
一番最近で大阪城ホールにきたのは1月にラルクのアリーナツアーだったが、ラルクのライブではhydeのコスプレをしたりゴリゴリのバンギャがいたりする。思えばあの時、「コロナ」は遠い中国で起こっていた話で、日本では例年通りインフルエンザ対策に敏感だった。

そこからすぐ新型ウイルスが世界中に広まり、日常が変化し、大好きな音楽が止まった。
まさかポルノのライブより先にKing Gnuのライブに来ることになるとは思わなかったが、今この状況でツアーを敢行し、音楽を取り戻そうとしてくれる若手バンドを心から尊敬する。

開演前、会場内はずっと1964年に行われた東京オリンピックのラジオ放送音源が流れていた。(もちろん、昔のオリンピックについては知らないがおそらく当時の音源)
バックにノイズが流れる当時らしい音質で、堅苦しいくらいな口調でオリンピックの開催当日の様子が実況される。「今、天皇皇后両陛下が・・・」「各国選手団の入場が・・・」「・・・であります」

そしてラジオの世界でアナウンスされる
「まもなく開会式であります」

会場の電気が消える。声出し禁止だが、思わず漏れてしまう喜びの声が聞こえてきた。
アルバム1曲目に収録されている「開会式」のテーマが鳴り響く。ステージ上に大きく設置されているKing Gnuのロゴの上にある聖火台に聖火がともる。

暗闇の中メンバーが登場し、立っていいのかわからず周りを見渡していたファンたちが一斉に立ち上がり拍手をする。その様はまさしくスタンディングオベーションだった。

そしてステージ前方にかなり大きな火柱があがり演奏が始まった。

  • どろん

まずはアルバム通りのスタート。
非常にキャッチーで力強く、King Gnu初見の方でも聴きやすい一曲だ。この曲ではKing Gnuの演奏技術や歌唱力、照明全てを差し置いて一番にやってきた感情が“久しぶりのライブ”に対しての感動だった。
音に押され、そして包まれる非日常感が久々に体を駆け回る。その後、ポルノとは違う声、そしてメロディに聴き入った。

「どろん」では井口くんの透き通った声は控えめで、ロック調に激しく歌うので、この時点では声の調子ははっきりとわからない。
大阪二日目ということもあり、もしかすると声が枯れていて本来の透き通った声が聴けない可能性も心配していた。あとでも言うが、私は井口くんを完全に舐めていた。今日、私はバケモノを見ることになる。


以下セトリ

  1. 開会式
  2. どろん
  3. Sorrows
  4. Vinyl
  5. It’s a small world
  6. 白日
  7. 飛行艇
  8. Overflow
  9. Slumberland
  10. Vivid Red
  11. Hitman
  12. The hole
  13. ユーモア
  14. Tokyo Rendez-Vous
  15. 破裂
  16. Prayer X
  17. ロウラブ
  18. Flash!!!

アンコール

  1. 閉会式
  2. 三文小説
  3. Teenager Forever

  • Sorrows

軽快な曲調のこの楽曲は、配信ライブでも2曲目に演奏していた。先ほどの「どろん」よりもより井口くんの歌声の表情に変化を感じ取れる。やっぱり素晴らしい声だ。

  • Vinyl

定番曲だとは聞いていたが、初King Gnuなので絶対に生で聴いてみたかった楽曲。比較的音程も高くなく、井口くんの地声に近い音域で展開されるこの楽曲はやるせない感情などがしっかり声に乗って届いてくる。2、3曲目は配信ライブと同じ流れで演奏された。

  • It’s a small world

アルバム「Sympa」に収録されている「It’s a small world」はライブで聴くと印象が変わった。CDで聴くとしっとりとした素敵なミディアムバラードだが、ライブではしっかりと“バンドサウンド”を感じられる。
演奏中に楽曲内のあるフレーズと、井口くんの言った一言がとても印象に残っている。

恐れずにこの夜に飛び込むの

そう歌った後、「踊ろう」と言った。

みんな不安を抱えて、ライブにやってきたと思う。このライブに来ることは楽しみだけではなく、絶対的にリスクを伴うことになる。
いざライブが始まれば興奮が勝るが、井口くんが言ったその一言でまた少し不安がぬぐわれたのはきっと私だけでないはずだ。

そして、次の楽曲の歌い出しで一気に空気が変わったのを感じた。

  • 白日

今回のライブで、周りにはグッズを全く身に着けていない人も見えた。いわゆる最近好きになったライトファンも多くいたと思う。もちろん私も曲は聴き込んできたが、ずっと追っている人からすればライトファンだろう。

しかし、ポルノのファンを長くやっていて、このライトファンがどれだけ大切かがよくわかる。長年追いかけているファンはある程度のことがあっても離れることはない。いかにライトファンを獲得し、そして惹き込んでいくかが大切になってくる。
そういったファンを喜ばせるためにも、「白日」のようなヒット曲は必要だ。ポルノのライブでも過去のヒット曲を演奏することが多く、マンネリ化に文句を言う人もいるが、初めてくる人はヒット曲を楽しみにしている。

初めて生で聴く「白日」は、想像以上に素晴らしいものだった。この美しい歌声で、今日だけはすべてを包み込んで、全てを隠して欲しい。

  • 飛行艇

ここまでにも感じたが、「飛行艇」ではやはりリーダーである常田さんの世界に惹き込まれる。これまで動画でしか見たことが無かった拡声器からの深みのある声。どうしても「白日」のヒットで井口くんの透き通った声が印象的なKing Gnuだが、バンドらしさを思いっきり感じることの出来る「飛行艇」は大好きだ。

普段、ポルノのシングルやアルバムが発売されて初めて曲を耳にするときに「この曲は多分CDで聴く方が映えるだろう」「ライブでは想像以上に表情が変わるだろう」ということがなんとなくわかる。「飛行艇」はKing Gnu歴が浅い私でもCDで聴いただけでライブ映えすることがわかる一曲だ。

この時代に飛び乗って
今夜この街を飛び立って

大空を飛び回って
命揺らせ 命揺らせ

King Gnuが奏でる音に胸が熱くなり、興奮で涙が出て来た。
そして皆が手を振り、応える。

貴女の期待に飛び乗って
今夜この羽根で飛びたくて

この大空を飛びたくて
命生まれ命生まれ

まさに今、大阪城ホールという飛行艇に飛び乗った私たちを夢のような世界へ連れて行ってくれる。

  • Overflow

タイアップこそないが、シンガーソングライターの家入レオへ提供された楽曲。アルバムでは小さな惑星と並んで収録されているが、個人的にはこちらのほうが好みなので配信ライブ同様に演奏されて嬉しかった。

  • Slumberland

「飛行艇」同様に常田さん主体の楽曲。拡声器を持ち歌い出すが、歌うというよりも語っているような印象の歌い方だった。まだアルバムを3枚しかリリースしてないのもあるが、アルバムツアーなのに過去のアルバムの曲を多く演奏するのが新鮮に感じる。
普段ポルノのライブに行くことが多いので、活動年数的にどうしても過去のアルバム曲やカップリング曲は演奏される頻度が少ない。若手バンドならではという感じがする。

  • Vivid Red(未発表曲)

ここで知らない曲が来た。ライブではこれまでに演奏しているみたいだが、CDには収録されていない「Vivid Red」はKing Gnuらしいオシャレな楽曲だった。早く音源化されてほしい。

  • Hitman

聴きたかった楽曲の一つなので、イントロが鳴って本当に嬉しかった。アルバム「Sympa」に入っていることで、「Prayer X」と同じように「BANANA FISH」の曲に感じる。非常に感動的で、息を呑むほど美しい演奏だった。

  • The hole

個人的には、リリースされた3枚のアルバムのうち「Sympa」が最も好きなので多く選曲されて嬉しい。「The hole」はKing Gnuの楽曲の中でも特に壮大なバラードで、シングルとして出してないのが不思議でならないが、この曲がアルバムのラストであるからこそ「Sympa」の完成度が完璧なものになっていると思う。
サビの歌い方は力強く叫ぶように感情を込めるので、ポルノのボーカル岡野昭仁のようなパワーを感じた。


ここでMCに入る。King Gnuのライブに行って一番驚いたのはMC無しで連続で演奏し続けるところだった。ポルノであれば当たり前のように3曲ほど演奏してMCに入る。他のアーティストでもここまで連続で演奏することは珍しい気がする。

MCの内容は、最近井口くんが鍼灸師(針治療をする人)を招いており、昨日ホテルで針をしてもらう時にドラムの遊とベースの和輝も受けてみたいと言った為、井口くんの部屋で半裸になったらしい。そこでドラムの遊が腕に針をしてもらうと、たまにいるという治療箇所に血が集中して貧血になるタイプだったようで、治療中に半裸で倒れ、みんなが心配するという出来事をゆるく話していた。

「大阪城ホールで貧血の話するのオレらだけじゃない?みんなついてこれてますか?」

そうベースの和輝が心配するなかで、リーダーの常田さんはずっと小さくギターを鳴らしていた。ライブでは基本的に話さないタイプみたいで、こういう部分も含めてKingGnuはどこかラルクに近いものを感じる。

ゆるいMCが明け、次の楽曲に入る。


  • ユーモア

MC明けにはちょうど良い選曲。MCと違い、きりっとした表情で4人とも演奏するが、ほどよい浮遊感のある楽曲なので再び演奏を聴くモードに入りやすかった。

「傘」は、心に雨が降っていると歌っているが、曲を聴いていると本当に雨が降っているような情景が浮かぶ。こういった楽曲も作れるのが常田さんの天才なところ。

  • Tokyo Rendez-Vous

個人的にこの選曲は意外だったが、今回のライブが東京オリンピックを意識しているからだろうか、いざ演奏されるとセットリストに入ることにしっくりきた。
よくKing GnuとOfficial髭男dismが比較されることが多いが、やっている音楽が全然違うから面白い。この曲は非常にKing Gnuらしさが出ていると思う。

  • 破裂

「破裂」がくるのは驚いた。いわゆるマイナーなレア曲のイメージだったが、今回のようなライトファンが多く来そうなツアーでセットリストに入れるのは面白い。そして次の「Prayer X」につなげてくる流れが反則的に感動した。

  • Prayer X

「破裂」からそのまま自然に曲が移り変わり、まるで「破裂」が本編のプロローグのようなイメージで「Prayer X」の世界観をより感動的なものにしている。
リアルタイムでは見なかったが、あとから「BANANA FISH」のアニメは全部視聴している。本当にアニメの為に作られた名曲で、途中からエンディングテーマが変わったことが残念でならなかった。

私がポルノを大好きな理由の一つが、タイアップ先に寄り添った唯一無二の楽曲を生み出すという点。King Gnuも自らのスタイルは壊さず、そして露骨にタイアップ作品に関係するワードを盛り込まずとも「この作品にはこの曲しか考えられない」と思わせる。

ライブまでに「BANANA FISH」を見ておいて本当に良かった。

  • ロウラブ

ツアー開催前に行われた「King Gnu Streaming Live」の本編では公開されず、ファンクラブ限定で配信された「ロウラブ」のクオリティが高かったので、これも生で聴きたかった楽曲一つ。「ロウラブ」の歌詞は、私が世界一の作詞家だと思っているポルノのギター新藤晴一に似ているものを感じる。

そしていよいよ次が本編ラスト。

  • Flash!!!

コロナ禍でツアーが行えない中で配信された「King Gnu Streaming Live」の一曲目だった「Flash!!!」を、ツアーの本編でラストに。あの時はいつライブが出来るかわからない状況の中、画面の向こうで演奏していた彼らが今、目の前にいる。

誰もが矛盾を抱えてんだ
翻弄され踊り踊らされ

それでも何度でも立ち上がれ
いつだって主役はお前だろ

輝けるんだ

ポルノのライブではいつも最後にボーカル昭仁が「胸張っていけ、自信持っていけ」と訴えかけてくれる。久しくその声を聞けていないが、今日King Gnuから勇気をもらえた。

今回、ライブを見ているときに今までになかった感情が芽生えた。それは、もしポルノがなにかしらの理由で活動しなくなっても、彼らがいれば心が救われるかもしれないという想い。

自分の中の音楽の全てはポルノで、それはこれからももちろん変わらない。しかし、そんな私でも心を震わされるほど素晴らしい音楽がここにあった。
King Gnuはいつか解散すると明言していることは知っている。私が生きる一生の中でみれば本当にわずかな時間だとしても、その輝きを見れて本当に良かった。


メンバーが退場し、アンコールの手拍子がおこる。いつも手拍子なのか、何かしらのコール(ポルのライブなら「ポルノ」コール)があるのかわからないが、再び彼らの登場を待ちわびるファン。

そして明かりがつき、流れたのは

  • 閉会式

本編のラストに流れず、ここできたので本当に終わるのかと一瞬思ってしまった。これはアンコールにカウントしていいものなのかかわらないが、明らかに本編内ではなかった。

そしてメンバーが再び登場。すぐさま井口くんの美しい歌声が響き渡った。

  • 三文小説

最新曲にして、最も聴きたかった楽曲と言っても良いかもしれない。ポルノでも同じように、もちろん過去のアルバムやカップリングで聴きたい曲は多いが、“最新が最高”という進化を続けるバンドらしく最新曲をライブで聴きたいと思うことが多い。

King Gnuも同じように最新曲の「三文小説」は最高傑作といっても過言ではない程の名曲で、ドラマ「35歳の少女」の世界を完璧に表現している。序盤に入っているノイズが恐怖感や不安を上手く演出し、サビでは低音が心臓に響いてくる。
重苦しい程のピアノや、後半に畳みかける様に加速するドラムも素晴らしい。

そしてなによりも、目の前にいるボーカルはバケモノだった。これまで連続で歌唱を続けながらアンコールでこの声量、そして高音の安定感。ライブで聴くと、もしかしたら微妙に感じるかもしれないという不安があったが、そんなものはKing Gnuの「K」の字も知らない愚かな私の幻想だった。

ここまでも素晴らしい演奏、歌唱に胸が熱くなり泣いたが、改めて「三文小説」で涙した。

次が本当に本当のラストだと井口くんが宣言した。ポルノのライブと同じように、最後は思いっきり楽しんで帰れる楽曲が始まる。

  • Teenager Forever

初めてCDで聴いた時、King Gnuらしくないと感じた楽曲。非常にポップで、常田さんが書いたとは思えない印象だった。しかし、聴けば聴くほどKing Gnuが演奏するからこそ意味がある楽曲に思えてきた。

以前、ポルノが語っていた「この時代に小さな幸せを見つけて欲しい」そんな想いとつながるものを感じる一文

つまらない中に どこまでも幸せを探すよ

この不安を抱えた中、見れたライブは本当に幸せだった。小さな幸せではなく、忘れることの出来ない大きな幸せになった。もっともっとこの時間が続いて欲しい。

しかし、楽しい時間は必ず終りがやってくる。演奏を終え、メンバーが去っていく中で精いっぱい拍手をした。声を出せない中で、拍手の大きさで彼らを称えるしかない。

ありがとう、本当にありがとう。

そしてこれで終わりでは無かった。胸が熱くなったのが、ライブの終演後に行われる規制退場時のこと。
規制退場は普段のライブでも行われているが、やはりマナーを守らず、終演後すぐに荷物を持ち会場を出ていく人がいる。しかし今回、感染予防対策で規制退場の大切さをわかっている為か、皆が席に座り指示を待つ。

「本日の公演はこれにて終了となります、これより規制退場を行います。」というアナウンスがかかった時、再び拍手が起きた。

もちろんこの拍手は、ライブを届けてくれたKing Gnuに対してでもあるが、今日の為にライブを準備し、無事に公演を見せてくれたスタッフ、関係者に対する称賛の拍手に思えた。

幸せな時間を、ありがとうございました。

ライブ会場を出ると心も体も温まっていた為か、11月の寒空を全く感じなかった。


多分、それはその夜一緒に飛行艇に乗った仲間も同じだったと思う。
新しい世界に連れて行ってくれた日を、最高の夜を、一生忘れない。

あの日からさらに状況が悪化し、今後のライブの開催すら不安に感じてしまう毎日だが、King Gnuの音楽が止まらず鳴り響く事を心から願っている。

そしてコロナ禍の中で見た久々のライブで、心から感じた。

ポルノに、一日でも早く会いたい。
生の音楽って、ライブって、本当に最高だ。

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