つらい耳鳴り、難聴といった病気は耳鼻科に行っても治療が難しく、改善しないケースが多いのが実情です。
その耳鳴り、難聴そしてめまいなどの原因の一つとして、ある日常の動作があげられます。
それは「噛みグセ」です。
基本的にものを食べるとき、全ての歯をまんべんなく使い、しっかりバランスよく噛む必要があります。
しかし、それが出来ている人は少ないです。
自分の食事のシーンを思い出してみて下さい。

特定の歯ばかり使って噛んでいませんか?
研究の結果、特定の歯ばかり使うことで、悪い噛みグセがつき、耳の不調にもつながる可能性があることがわかってきています。
耳に不調がある方で、自身の噛みグセに問題があると感じる方がいれば是非実践して欲しいトレーニングがあります。
それは「ティッシュ噛み」です。
【耳鳴りの治療】噛みグセを治すと耳が良くなる!?毎日のティッシュ噛み。
歯と耳の関係
何故、噛みグセを治すことで耳の不調の改善に繋がるのでしょうか?
それは、顎関節(がくかんせつ)という下あごの関節が関係しています。
顎関節は耳と隣接している為、噛むことで生じる刺激が耳へ直接的に伝わることになります。
したがって、特定の歯で多く噛むという噛みグセがあると、その歯がある方側に集中して刺激を受け続けます。
耳は繊細な器官の為、この集中的な刺激を受けることで機能低下に繋がっていきます。
噛みグセを改善するセルフケア「ティッシュ噛み」
噛みグセを改善する方法として、「ティッシュ噛み」というセルフケアがあります。
丸めたティッシュの棒を均等に噛んでいくことで噛みグセの改善に繋がります。
ティッシュ棒を作成する。
①まず、ティッシュを1枚用意します。
②広げたティッシュを、縦に二つ折りします。
③もう一度、縦に二つ折りします。
④二回二つ折りしたティッシュを丸めていきます。
⑤固めに巻くことを意識しましょう。
⑥巻き終われば完成です。
ティッシュ棒を噛む。
①丸めたティッシュ棒を、右の前歯で噛みます。
↓
②右の奥歯の方へ少しずつずらしながら噛んでいきます。
↓
③10~20回を目安に、まんべんなく噛んでいきましょう。
↓
④次に左でも同じように前歯から奥歯へずらしながら噛んでいきます。
このティッシュ噛みを、朝起きてすぐ左右で行います。
噛み過ぎは禁物です。10~20回程度に抑えるようにしましょう。
毎食後に行えばより効果的です。
日頃の食事にも意識を
ティッシュ噛みでのケアを行うだけでなく、普段の食事の際にまんべんなく噛むことを意識しましょう。
左右均等に噛むだけでなく、前歯も使う様にして下さい。
特に日本人は行儀よく食べるように育っている為、奥歯で噛む習慣があり前歯を使うことが少ないです。
ティッシュ噛みも、食事の噛み方も、毎日継続して行うことが大切です。
根本的な歯の治療を行う。
今回紹介したティッシュ噛みや、食事の際の噛み方の意識は、あくまでもセルフケアです。
根本的な噛み合わせの治療は病院で行うようにしましょう。
セルフケアとしてティッシュ噛みを行う場合にも、噛んだ際に痛みがあるなど歯に問題がある場合は病院で治療を行ってからにして下さい。
まとめ
耳と全く関係ないように思える噛みグセ。
しかし、噛みグセが長年悩んでいる耳の不調と関係している可能性があります。
今回紹介したセルフケアは毎日簡単に出来る内容なので、継続していくことで何か変化を感じることが出来るかもしれません。
お金のかからないケアなら問題なく続けることが出来ると思います。
続けるかどうかは、あなたの意志次第です。
耳鳴りなどに悩んでいる人は一度試してみてはいかがでしょうか?
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