水木しげる先生が新作を描いた!
そう思わせるような作風で話題のドリヤス工場先生。
ドリヤス工場先生が今ブームの「異世界モノ」を、ついに描いてしまいました。
異世界に全然興味が無い人こそ必見の、この作品。
主人公は平凡サラリーマンです。
水木しげるタッチで描く異色の異世界モノ「異世界もう帰りたい」【ドリヤス工場】
ドリヤス工場先生とは?
ドリヤス工場先生は、「ゲゲゲの鬼太郎」を生み出した水木しげる先生の絵柄、間、雰囲気を再現した作風で人気マンガやアニメのパロディ作品を数多くてがけており、近年は商業誌でオリジナル作品も発表している漫画家です。

水木先生の弟子なのかな!?

全く関係ないらしい。

え・・・
そんなドリヤス工場先生が今ブームとなっている「異世界モノ」に手を出しました。
「異世界モノ」と聞くと、
- イケメン主人公が異世界へ
- 敵をバンバン倒していく
- 可愛い女の子とハーレム
まぁ、そんなとこでしょう。
しかし、この異世界モノ・・・異色すぎます。
異世界もう帰りたいのあらすじ
普通に働き、普通にご飯を食べ、普通に寝る。そんな平凡なハッピーで物足りた日常を過ごすサラリーマン・下山口一郎。ある日突然、英雄として異世界に召喚されたけど、評価は★1つのハズレガチャ扱い……。「嗚呼、もう帰りたい……」下山口の明日はどっちだ──!?奇才・ドリヤス工場が描く、“異世界しょんぼり転生”開幕!
この「異世界もう帰りたい」の主人公、下山口一郎(しもやまぐちいちろう)は、平凡なサラリーマン。表紙でわかる通り、お得意の水木しげるタッチで描かれたデザインで平凡感MAXです。
彼の楽しみは、給料日に早めに上がって本を買って映画を観て、少し高いお店で晩飯を食べること。

まるで自分を見ているようだ・・・
そんな彼が、ある日の仕事中に突然異世界へ転生されます。その瞬間、彼は悟ります。
これはライトノベルとかでよくあるやつだと。
しかし、現実は違いました。
異世界では各国がせまりくる戦争から自国の平和を守ってもらう為に、「聖訪者」を召喚する儀式を行っていました。英雄を召喚出来ることを期待し、儀式を行った結果・・
そこで召喚されたのが、星1の大ハズレ。平凡サラリーマンの「下山口一郎」でした。
儀式を行った国の偉い人など全員ショックを受けます。そう、この儀式を行うには必要なものがあり、なかなか行うことが出来ないのです。
とりあえず城に住むことにした下山口一郎。そこはもちろん電波も入らず、いつの時代かもわからない異世界。よく異世界モノ、RPGなどでみる世界観です。
一郎は思いました。「もう帰りたい」
異世界もう帰りたいのみどころ
異色の異世界モノ「異世界もう帰りたい」のみどころは・・・
- 人付き合いが苦手な一郎の行動
- 異世界になじもうと頑張る一郎
とりあえず帰る方法がわからないのでお城で雑用を頑張る一郎。
そんな主人公の一郎は、人付き合いが苦手です。出来るだけ人と絡みたくない彼は、お城の食堂でのランチタイムでも一番端の席に座り、こそこそと食べる。
出来るだけ一人で、のんびりする為に行動する一郎の動きが面白く、そしてなんか気持ちがわかる。

コミュ障の人はよくわかるはず。
しかし、一郎も少しは異世界になじむために努力もしています。それがなんだか可愛くて、そしてじわじわくる面白さ。平凡なサラリーマンだってやるときはやるんです。

サラリーマンなめんなよぉぉ
こんな人にオススメ
「もう異世界帰りたい」をオススメしたい人。それは
- ハーレム作品が苦手な人
- ゆるい作品を読みたい人
異世界モノといえば「ハーレム」「主人公最強」がつきものです。しかし、この作品はそれが全くありません。見た目と、印象で「異世界モノ」を避けている人、苦手な人は読みやすい内容だと思います。
また、作風でわかるように非常にゆる~い作品です。通勤時間にも軽く読めるような内容なので、異世界に行かず現実世界の会社で頑張る人は仕事に行く前、帰るときの気分転換になるでしょう。

現実世界で良かった・・・
と思うかも。
まとめ
今まで「異世界モノ」を読んでこなかった人。本作は異色の異世界モノです。
楽しいハーレムな世界とは全く逆の世界でそれなりに頑張る一郎。
しかし、そのそれなりも褒めてもいいんじゃないですか?
しょんぼり転生したサラリーマンのゆる~い生き方。こんな生き方もアリです。

一郎、がんばれよ。
コメント