20年共に支え合ってきたバンド
「ポルノグラフィティ」

そんなポルノグラフィティは、デビュー5年目まで3人で活動していました。
ベースのTamaが脱退するにあたり、リリースされた2枚のアルバム
- PORNO GRAFFITTI BEST RED’S
通称“赤リンゴ” - PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S
通称“青リンゴ”
それぞれ驚異的な売り上げを記録し、たくさんの人がポルノの一つの節目を見届けました。
これらの2枚は1、2位を独占し、そのうち1位を獲得したのが、本記事で紹介する
「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 」
通称“青リンゴ”です。当時のポルノが詰まっています。
ポルノがアルバム初のオリコン1位を獲得した「青リンゴ」は大ヒットした名作【紹介・レビュー】
ベストアルバム「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 」(青リンゴ)とは?
本記事で紹介する「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 」は、タイトルこそBLUE(青色)ですが、青リンゴの色である緑色を基調としてデザインされています。
赤リンゴこと「PORNO GRAFFITTI BEST RED'S」には、HOT(情熱)の意味が込められていましたが、本作、青リンゴこと「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 」には
- COOL(哀愁)
の意味が込められています。
哀愁がただよい、かつポルノらしく熱い曲たちがまとめられた名盤です。

「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S 」(青リンゴ)各曲解説
アポロ
COOL(哀愁)というテーマを掲げておきながら一曲目にアポロを打ち上げてきたポルノ。デビュー曲として最大のインパクトを残し、これ以降さらにヒットする曲は多数あるが、フェスなどではアポロでの歓声が頭一つ抜けている気がする。この曲でデビューしたのは本当に正解だと思う。

サボテン
Tama作曲でインディーズ時代から数々の変化を遂げてきたポルノにとって宝物ともいえる楽曲。近年、サポートメンバーとして、tasukuが加入したことによって、ポルノのライブでアコギを持つ昭仁を見る機会がめっきり減った。歌に集中できる分、以前よりも素晴らしい声を届けてくれるが、弾きながら歌う昭仁もカッコイイんだよなぁ。

オレ、天使
Tama作曲の人気アルバム曲で、Tamaいわく自身にとっての美学。ライブで演奏されることも比較的多く、最近では20周年アリーナツアーの一曲目に選ばれた。心臓まで響くギターの音から爆発音とともに幕が下り、歌い出すオレ、天使。それを聴いて、オレ、号泣。

アゲハ蝶
ポルノにとって名刺代わりのアゲハ蝶。やっぱりポルノはタイトルの付け方も最高で、絶対に「アゲハ蝶」で正解。「あげはちょう」「アゲハチョウ」「揚羽蝶」「Agehacho」全部なんか違う。ライブでは手拍子と掛け声でファンと一体になり、演奏を止めてファンだけの「ラララ」を聴くと、自分と同じものを好きな人がこんなにもいることに泣けてくる。

ラビュー・ラビュー
Tama作曲なのがいまだに違和感のあるラブソング。昭仁のファルセットが大好きで、昔狂ったように聴いていた曲。こんな素敵な恋愛が出来ているかはわからないが、自分も大切な人のためにいっしょうけんめい生きていきたい。

音のない森
突然の鬱モードに入った昭仁が作詞作曲したシングル曲。
⇒⇒昭仁作詞作曲のシングルまとめ
プロモーションをほとんどしなかった為、セールスは振るわなかったが、こういうマイナー的な位置にいる楽曲はファンにとって大好物。毎日でも聴けちゃう鬱ソング。音のない森に入ったり、惑ワ不ノ森に入ったりしてよく迷うので、しっかりGoogle検索でマップ出してから行ってほしい。

渦
Tamaが得意とするダークな世界観。ドラマ「スカイハイ」の主題歌として起用され、作品にマッチし過ぎる楽曲を作成することで定評のあるタイアップモンスターバンド、ポルノグラフィティの力をしっかりと見せつけている。ポルノの曲は本当に作品に寄り添っていて、たまに曲が先行して存在して、その曲をモチーフにして作品を作ったんじゃないかと思う時がある。

ヒトリノ夜
私の人生を変えた一つのきっかけ。テレビから流れてくるウソみたいな歌声に一瞬で心を奪われた悪魔の曲。この当時の昭仁にしか出せない色気たっぷりの歌声を収録されている奇跡に感謝し、今日もプレモルで乾杯しましょう。

ハート
教科書に載せたい名バラード。晴一先生が紙に落とした言葉の一言一言が名フレーズで、この人には敵わないと思わされる一曲。2017年~2018年に行われたホールツアー15th LIVE CIRCUIT "BUTTERFLY EFFECT"では、まさかの弾き語りで披露。本当に生きててよかった。

パレット
本間さんは、アルバム曲でもシングル級のキャッチーさを出し、一切手を抜かない。このパレットも失恋ソングなのにとても明るく、失恋してつらい女の子に対し、周りを歪めずちゃんと見ろやと叱咤激励する晴一先生。これからもポルノのメロディに身をまかせていこう。

カルマの坂
少年、少女の残酷な人生を、物語調で歌った名曲。相方の昭仁も、晴一の「やっぱこいつすごいな~」と思う曲で、この曲を選んでいる。本来なら、ポルノにとって一番の名曲に選ばれても良いほど完成された楽曲なのに、ファンの中ではこの曲を超える人気曲がたくさんあることが本当にこわい。凄すぎる。

メリッサ
鋼の錬金術師の主題歌として大ヒットしたこの曲は、イントロが流れただけで全員が歓喜するポルノ最大の武器と言っても良い名曲。ファンでなくてもみんな知っている有名作品のタイアップはやはり強い。いまだにライブで聴くと、「彼らはあの有名な曲を歌ってるバンドなんだ」という謎の気分になる。

まほろば〇△
読み方は「まほろばまるやま」という初見殺し。晴一作詞作曲で、このアルバムにしか収録されていないの大人な雰囲気の神曲。つねにポルノをポルノであってほしいと思っているファンにとって、この曲の存在は大きい。赤リンゴは「フィルムズ」を手に入れる為に、青リンゴはこの曲を手に入れる為に、一曲だけに・・と思わずにゲットしてしまおう。その価値がある。

まとめ
5年間の総決算としてリリースされた2枚のベストアルバム。そのうち青リンゴはオリコン1位を記録し、たくさんの人の元に届きました。
3人で共に歩み、作っていった音楽をこれでもかと詰め込んだ名盤は、今聴いても色あせず、美味しいリンゴです。
あなたは赤リンゴと青リンゴどっちが好きですか?

コメント