自分の中で色あせない音楽。「UNFADED」ツアーで感じた生涯の宝物【ポルノグラフィティ20周年アリーナツアーの記録<後編>】

ポルノグラフィティ

1999年に一つの名曲が誕生した。

「アポロ」

一度聴くと耳に残るキャッチーなメロディ
これまでになかった唯一無二の歌声
強烈なメッセージが込められた歌詞


時代の流れにより、色あせてしまうものはたくさんある。
次々と新しいものが生み出され、そして忘れ去られていく。

しかし、色あせないものもある。

2019年、デビュー20周年を迎えたポルノグラフィティが駆け抜ける平成最後のアリーナツアーで、ずっと色あせない生涯の宝物を見つけた。

自分の中で色あせない音楽。「UNFADED」ツアーで感じた生涯の宝物【ポルノグラフィティ20周年アリーナツアーの記録<後編>】

前編はこちらから

自分の中で色あせない音楽。「UNFADED」ツアーで感じた生涯の宝物【ポルノグラフィティ20周年アリーナツアーの記録<前編>】
ポルノグラフィティ20周年アリーナツアー「UNFADED」は、ポルノが20年間で生み出した楽曲が色あせていないかを確認するツアーでした。本記事では、アリーナツアー「UNFADED」について前編をまとめています。色あせない楽曲が並ぶ、最高のツアーでした。

2019年も続くツアー


2018年から始まったポルノグラフィティデビュー20周年記念のアリーナツアーは、大阪城ホールで行われたカウントダウン公演で2019年へと時を移した。

インディーズ時代に過ごした大阪の地で記念すべき年をファンと共に迎えたポルノは、その勢いのまま残り3か月のツアーを駆け抜ける。

2019年ツアースケジュール

01月26日(土)サンドーム福井
01月31日(木)幕張イベントホール
02月01日(金)幕張イベントホール
02月16日(土)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
02月23日(土)アスティとくしま
03月02日(土)マリンメッセ福岡
03月08日(金)横浜アリーナ
03月09日(土)横浜アリーナ
03月16日(土)三重県営サンアリーナ
03月17日(日)三重県営サンアリーナ

2019年最初のライブ


デビュー20年を迎える年でもある2019年
最初のライブの地として選ばれたのは福井県にある福井県産業振興施設、通称“サンドーム福井”だった。

1月ということもあり、心配されていた雪は心配していた通りに降っていた。
当日は電車が心配だった為、車で現地へ向かったが非常に危険な道のりだった。ライブ当日の胸の高鳴りも冷静になるほど慎重な運転で会場へ向かうと、雪化粧のドームが現れた。


すでにツアトラは到着しており、会場には寒さに耐えながらも楽しそうに開演を待つファンであふれていた。

2019年最初のライブでファンが期待していること、それは

  • セットリストの変化

今回のツアーでは前半で曲の変更があり、本日から行われる残りの公演でも曲が変更されるのではないかというファンの期待があった。

基本的にポルノはセトリ変更をしない。
それはライブの完成度を重視する面が大きいからだと思われる。しかし、今回のツアーに限ってはどうしても期待してしまう。

少なくとも、2018年の公演でアンコール曲として披露された「Hard Days, Holy Night」はさすがに変更されるはずだろうと思いながら開演を待った。


前回のライブから1か月も空いていない。
しかし、待ちわびたその瞬間。

やっぱり最高だ。

セトリは基本的に大阪と同様の流れで進む。
昭仁の声が本調子に戻り、ふたたび完成された「Swing」で涙を流した。

福井は、今回からサポートで参加されている皆川さんの出身地らしい。
とても楽しそうに演奏されていたのが印象的だった。

福井とはかなり離れた広島出身のポルノ。
晴一はMCでこう語っていた。

田舎からバンドをやろうと出て来たときに夢見る最初の光景というのは、自分の知らない土地に行って、たくさんの人たちの前でLIVEをすること。

ギターとバッグを持って電車に乗って、知らない土地で自分らを待ってくれている人たちの前で演奏するっていうのが一番やりたかったことで、今日のLIVEはまさにそれだなと演奏しながら思ってました。

どこの街に行ってもポルノが大好きで、ポルノに救われた人がいる。
私にとってのヒーローは、みんなにとってもヒーローだ。

そしてやってきたアンコールの時間。
ファンはソワソワしている。セトリ変更目当てに複数公演参加している人も多いのだろう。

演奏前に晴一が言った。

「見つめている」で昭仁が話してたけど、次にやる曲は俺にとってのそれよ。
なんでこんな曲作ったんだろう。ダジャレが・・・

え?

聴き覚えのあるイントロが鳴った

  • タネウマライダー

イカれてる。

ポルノが選んだアンコール曲は、ハネウマライダーのカップリング曲「タネウマライダー」だった。
2006年に行われた初のスタジアムライブ“横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜”の一曲目で披露されて以来のレア曲。


事前に自分なりに今回のツアーのセトリ予想はしていたが、全く予想外の一撃を食らってしまった。

見間違いでなければ、昭仁が最前列のファンにささやいている様子がモニターに映った。
マイクを通してないので口パクのように見えたが、「わかる?」と聞いている様だった。

自分らでとんでもない選曲をしながら心配する姿が昭仁らしい。

2019年最初からファンに衝撃を与えたライブだった。

ツアー最小規模の会場


2019年2公演目に参戦したのは、ツアーで最小規模の会場である徳島県立産業観光交流センター、通称“アスティとくしま”

基本的に10000人以上が収容できる会場をメインにアリーナツアーを回っているなかで、アスティとくしまの収容人数は半分の5000人。
コンパクトな会場になって演出がどういう表情を見せるのか楽しみだった。

私にとってツアーの楽しみはライブだけでなく、観光も大きい。
妻と有名な建造物を見たり、ご当地名物を食べることがなによりも楽しみだ。

今回やってきた徳島では、絶対に口にしたいものがあった。
ボーカル昭仁も大好きだと語っている徳島ラーメンの名店「いのたに」


店の中に入るとポルノファンがたくさんいた。
みんなやっぱりわかってる。


初めて食べた徳島ラーメンはとても美味しく、生卵が入っているという個性的な見た目だが、どこか懐かしい味がした。

エネルギーを蓄えてライブの時間を迎える。

今回の席はこれまでのツアーで一番近い晴一側の5列目だった。
周りを見渡すと、これまでの会場と比べ、やはりコンパクト。

オープニングのギターが心臓に突き刺さる様に響く。ライブだ。ライブに来ているんだ。


ポルノをロックではないという人がいる。
一度、生でライブを見て欲しい。最高のロッカーが見れるよ。

“ライブハウス”となったアスティとくしまで最高の時間を過ごした。
ライブ後に食べた徳島の地鶏、阿波尾鶏(あわおどり)の美味さに衝撃を受け、さらにその後、宿泊したホテルの温泉にサポートメンバーの皆川さんがいるという衝撃で、徳島で過ごした2日間はとても思い出深い時間になった。

衝撃の発表


03月08日(金)横浜アリーナ
その日、衝撃が走った。
ポルノグラフィティデビュー満20年を迎える9月に東京ドームライブが行われることが発表された。

私は、横浜公演には参戦しておらず、その日は「あー、今日は横浜かー。横浜リリーでも演奏するのかなぁ」などと思いながらダラダラしていた。

そこへポルノグラフィティ公式LINEから、横浜公演で発表されたという「東京ドームライブ開催決定!!」のLINEが届いた。


え?今日言うの?

チケット申し込みの段階で、最終日が映像収録かつWOWWOW生放送だと予想していた。
さらに、最終日のアンコール前に20年記念ライブの発表もあると思っていた。

それが、映像収録が翌日03月09日(土)横浜アリーナになることがアナウンスされた日にもショックを受けたが、今回の東京ドーム発表の不意打ちにはかなりショックを受けた。


しまなみが中止になったことで、アリーナツアー決定の発表をライブで見れなかったので東京ドーム決定の発表は生で見たかった。

そんなショックも数分すれば冷静になり、そして10年ぶりの東京ドーム開催の事実にその興奮は抑えられないものとなった。

ツアー最後の地、三重へ


ツアー最後の地に選ばれたのが三重にある“三重県営サンアリーナ”だった。
前日入りし、観光に向かった。

もちろん向かったのは伊勢神宮。


おかげ横丁では伊勢海老を食べた。周りの席にはポルノファンが座っている。
歩いていてもたくさんのファンがいた。


食事後は参拝。
ツアー千秋楽が無事に終わることを願い、そして妻と一緒にこの場にこれたことを感謝した。

実はサポートメンバーも伊勢神宮を訪れていたらしい。
遭遇したファンもいたらしく、羨ましい限り。

みんなで叫ぶ「ありがとう」


サンアリーナへ入ると、そこには先日発表された東京ドーム開催決定のポスターが掲示されていた。
この時には発表を見れなかった悔しさよりも、東京ドーム開催の嬉しさが勝っていた。

ライブ開始前の客いじり時間。
アリーナツアーなど規模の大きいライブでは、ライブ開演前から会場を全体を映し出す。

そしてナビゲートキャラがモニターに登場し、いつものように選ばれたファンに指示を出す。
映像作品には収録されない、ライブに行った人だけが体感できる時間。

キューブ教頭の指示のもと、いつもの羞恥プレイが始まった。


ゾンビのマネをさせられるなど、受けの良いいじりなどもあり盛り上がった。
ツアー通して客いじりの内容はおおむね同じだったが、最終日の今日、用意されたひとつの掛け声をみんなで叫んだことで胸が熱くなった。

キューブ教頭の言葉を、客席みんなで叫ぶ。

「あ  り  が  と  う」

本当にありがとう。
最高に楽しいツアーでした。

楽しかったツアーも今日で最後。照明が落ち、ライブが始まった。

Welcome to "UNFADED" tour. Lady's and Gentleman, Are You Ready?Porno Graffitti

初日から細かい点で修正されていった演出はライブの完成度をどんどん上げていった。
一曲一曲が胸に響く。この中にはもう今後演奏されないであろう曲もあるはず。

大好きな「Swing」はツアー中に4回聴くことが出来た。レア中のレアなので一生分聴いたつもりでいるが、出来ればこの先も聴いてみたい。

この日、本編最後の「∠RECEIVER」は、モニターに大きく表示される歌詞だけでなく、昭仁の姿にも集中した。
身振り手振りで必死に訴えかける様に歌う姿に、ポルノが伝えようとするメッセージを受け止める責任というものも感じる。

ずっと考えていた。

  • 何故、最終公演が三重で行われたのか?
横浜公演で東京ドーム開催が発表されてから余計に思った。そこで終わっておいた方が綺麗だったのではないか?

ある日、一つのニュースをテレビで見た。

天皇、皇后両陛下が退位に向けた一連の儀式の一つである儀式の為、在位中最後の地方訪問として、伊勢神宮へ参拝される。

ツアー完走から間もなく、「平成」というひとつの時代が終わる。
平成は災害の時代で、震災や、台風、いろいろな自然災害によってたくさんの犠牲者が出た。



それらは決して色あせてはならないもの。

今回のツアーが「平成最後のツアー」となったポルノは、この時代を忘れてはならないというメッセージと共に、伊勢神宮に参拝する機会を作ってくれたのではないか?


考えすぎかもしれないが、そんな素敵な機会を作ってくれたポルノチームには感謝しかない。

アンコールラスト曲「ライラ」は最終日になると安定した盛り上がりになってきた。
やはり、いつもの「ジレンマ」と比べると盛り上がりに欠ける部分はあるかもしれないが、こういった挑戦はどんどん続けて欲しい。

「ライラ」が大盛り上がりの中、演奏が終了し、挨拶を終えたメンバーが帰ろうとする。
一人違う方向に向かった晴一がニヤニヤしながら、ある音を出した。

ファンが歓声を上げる。

  • Before Century

この曲はいつもの儀式の合図。
サポートメンバーに「やる?」と確認し、ファンへ向かい昭仁が問いかける。

「Everybody Say?」

ファンは答えた。
最初から、いつもより大きな声で

「Fu-Fu」

締めくくりとして、サプライズ演奏されたのは

  • Century Lovers

カウントダウン公演でも選ばれたこの曲はやっぱり強い。

次の千年の恋人たちに ただひとつ真実を残そう

この曲もきっと、ずっと色あせず、歌い継がれていく曲になる。

ファンが見たかった姿


「Century Lovers」を演奏し、熱狂した会場から歓声を背に去っていくサポートメンバー。
これが本当の最後、ツアーは終わり。

モニターにはキューブ教頭が現れた。
ツアー完走に対する労いの言葉と共に、最後の指示がメンバー二人に与えられた。


「ハグしてキスだ」

客席からは喜びの悲鳴が上がった。
さすがに晴一が逃げてキスはしなかったが、大好きなアーティストが力いっぱいハグする姿を見ることが出来た。

モニターに表示されるキューブ教頭の言葉

「みんなこの姿が見たかったんだよ」


二人の本当の仲はファンには分からない。
20年以上一緒にいるといろいろあると思う、ぶつかることだって多いと思う。

でも、ずっと笑顔で音楽を続けて欲しい。

サポートメンバーの挨拶のとき、ドラムの野崎真助が語ったこと。

ライブのサポートに入ったのは10年ほどになるかな、実はアポロの頃からドラムを叩かせてもらってました。

みんながポルノを愛し続けてくれたから、僕もここから大好きなポルノを見続けることが出来ました、ありがとう。

みんながポルノを求めている。
これからも変わらず、色あせない楽曲を生み出し続けて欲しい。

いろんな姿を見ることが出来た“UNFADED”ツアー、ありがとう。

生涯の宝物


今までたくさんのモノに夢中になり、たくさんのモノに冷めてきた。

そんな中、数少ないずっと夢中になっているものがあり、それは私にとっての誇り。

少年時代、テレビから聴こえてきたウソみたいな歌声に夢中になったあの時に、私は生涯の宝物を手に入れていた。

これまでの20年の歴史の中で生み出されてきたポルノグラフィティの楽曲は、色あせていないのか?

そんな当たり前のことをあらためて確認するツアーへ参加したことで、ポルノへの想いが特別だったことに気付かされた。


ずっとポルノを聴いてきた。
周りからは、不思議に見られたこともある。

「ポルノって変わったよね」
「どんな曲を出しても聴くの?」

違う、ポルノはいつだってずっとポルノだった。

20年も第一線で活動を続け、“UNFADED”というツアーを行うことが出来る事が、もはや色あせない楽曲を作っている証拠。

これからもずっと好きだって胸を張って言えるのは、ファンを喜ばせる活動、楽曲を生み出し続けてくれるという確信があるから。

今日もポルノを聴いている。
明日の自分も、ポルノを聴いているだろう。

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